羽毛ふとんを、しまう前に。春の衣替えとお手入れの話
春の気配を感じる頃、
洋服と同じように、ふとんにも衣替えの季節が訪れます。
冬のあいだ、毎晩そっと体を包んでくれていた羽毛ふとん。
しまう前にほんの少しだけ整えてあげることで、来シーズンも、変わらない心地よさで使い続けることができます。
春は、ふとんを「使わなくなる季節」ではなく、次の季節へ引き渡すために整える季節。
難しいことは必要ありません。
まずは、いまの状態をそっと見直すところから始めてみましょう。
まずはこれだけ。しまう前の基本のお手入れ
- [STEP 1]状態を見直す
- 収納前に一度、ふとんの状態を確認してください。
側生地に軽い汚れが見られる場合は、側生地の表面だけを、固く絞ったタオルでやさしく叩くように拭き取ってください。
このとき大切なのは、中まで濡らさないことです。

- [STEP 2]しっかり乾かす
- 収納前は、風通しのよい日陰で、中まで空気を入れ替えるように干しましょう。
軽く空気を含ませるだけでも、ふくらみが戻りやすくなります。

- [STEP 3]圧縮せずに収納
- 圧縮袋を使う方もいらっしゃいますが、羽毛にとっては、つぶれた状態が長く続くことになります。
通気性のある収納袋など、ゆったり収められるものがおすすめです。

- [STEP 4]湿気のこもりにくい場所へ
- 押し入れの中でも、床から少し高い位置を選び、必要に応じて除湿剤を添えてください。
※除湿剤を入れる場合は、羽毛ふとんに直接触れないようにご注意ください。

ほんのひと手間かけて整えてあげることが、羽毛ふとんを長持ちさせ、次の季節の心地よさにつながります。
毎年のクリーニングをおすすめしない理由
お客さまの中には、比較的短いスパンでの買い替えを前提に、毎年クリーニングに出される方もいらっしゃいます。
清潔に保ちたい。自宅で保管するよりも、安心して預けられる。
そのお気持ちは、とても自然なことだと思いますし、ひとつの方法でもあります。
ただ、ふっくらとした状態をできるだけ長く保ち、長くご愛用いただくことを前提にすると、私たちは毎年のクリーニングを一律にはおすすめしていません。
羽毛は、水分・摩擦・熱の影響を受けやすい素材です。
過度な洗浄や乾燥を繰り返すことで、本来の風合いが、少しずつ変わっていくことがあります。
また、クリーニングの目安は、その方の使い方、お手入れの頻度、体質、年代によっても変わってきます。
ですから「洗わない」という判断も、状態によっては立派なお手入れのひとつだと考えています。
クリーニングの最適なタイミング
以下のような場合は、クリーニングを視野に入れてみてください。
1、汗をかきやすい方(発熱などで一時的に発汗量が増えた場合も含む)
2、3-5年使用している
3、汚れ・におい・見た目が気になる
4、掛けカバーをつけずに使用している(または、使用しているがこまめに洗濯をしていない)
5、おふとんの膨らみが減った気がする
ベッテンスタジオでは、専門工場と連携し、羽毛への負担をできるだけ抑える方法で、クリーニングを承っています。
ただし、無理におすすめすることはいたしません。直営店の店頭でご相談いただいた場合は、「今の状態なら、陰干しだけで十分です」そうお伝えすることもございます。
それも私たちにとって大切な仕事のひとつです。
羽毛ふとんは「洗うかどうか」だけでなく、「どう洗うか」で寿命は大きく変わります。
ベッテンスタジオが大切にしている、羽毛に負担をかけない洗浄基準については、こちらのブログで詳しくご紹介しています。
▶︎ 「羽毛に向き合うクリーニング」



