ヨーロッパ製の寝具コレクション「ベッテンスタジオ」
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2026/1/20 JOURNAL>SLEEP AND LIVING

毛布を重ねても寒い夜。寝床の見直し方

羽毛ふとんも、毛布も使っている。
寒さ対策はできているはずなのに、
それでも「寒い」と感じる夜があります。

とくに真冬の寝室では、眠りにつくときや、
朝方にふと目が覚めたとき、
寒さを感じることも少なくありません。

その寒さは「上」に掛けるものではなく、「下」に原因があることがあります。

盲点は「下」にある。冷えの正体は物理現象

冬の寝室では、目に見えない温度差が生まれています。
冷たい空気は温かい空気よりも重く床へ沈み込み、その結果、床付近の温度は天井付近より 1〜3℃低くなることもあります。

さらに、人の体温は上方向だけでなく、接しているマットレス側からも静かに失われていきます。

つまり、上からの寒さ対策が万全でも、下からの冷えを遮れていなければ寒さは残る——
そんな構造になっているのです。

「背中の寒さ」を断ち切る、ベッドパッド(敷パッド)という選択

ここで見直したいのが、ベッドパッドの役割です。

敷パッドは、寝心地を良くするためだけのものではありません。
体とマットレスの間に一枚入ることで、次のような体感温度に直結する働きを担います。

  • 背中側から逃げる熱を抑える
  • 体と寝床の間に、空気と湿度の層をつくる
  • 明け方の冷え戻りを起こしにくくする

「羽毛ふとんも毛布も使っているのに寒い」と感じる場合、
この背中側の環境が整っていないケースは少なくありません。

なぜ、敷パッドには「羊毛(ウール)」が向いているのか

敷パッドにはさまざまな素材がありますが、冬の背中の寒さ対策として、
物性の面から見て理にかなっているのが羊毛(ウール)です。

羊毛は、繊維の中に空気を含み断熱性が高いことに加え、
湿気を吸って外へ放出する性質を持っています。
そのため、単に温めるのではなく、
熱を逃がしにくく、蒸れによる冷え戻りも起こりにくい環境をつくることができます。

素材別|敷パッドの保温性比較(冬)

スクロールできます
素材保温性調湿性冬の背中の寒さへの適性特徴
羊毛(ウール)◎◎非常に高い断熱と湿度調整を同時に行える
キャメル毛◎○高い保温性が高いが製品数は少なめ
羽毛入り○○中程度体圧で潰れやすい
綿(コットン)△○低〜中吸湿性はあるが断熱性は控えめ
ポリエステル中綿△△低い軽いが熱が逃げやすい
高反発樹脂系△◎低い通気性・体圧分散重視の設計
※冬の「背中側の冷え」に対する体感を基準に整理しています。
※感じ方には、体質や住環境による個人差があります。
Research Insight

海外の研究でも、羊毛寝具は体温を一定に保ちやすく、コットンやポリエステルと比べて湿気の管理能力に優れていることが指摘されています。その結果として、睡眠中の中断が少なく、快適さの向上と関連するデータが報告されています。
※出典:British Wool “Wool and Sleep” レポート(英国羊毛協会:羊毛寝具と睡眠環境に関する海外研究のまとめ)

ベッテンスタジオの羊毛ベッドパッドは、 商品ページにてご紹介しています →

住環境に合わせて「寝床の土台」を整える

背中の寒さ対策としてベッドパッドは有効ですが、住環境によっては床からの冷えが影響していることもあります。

たとえば、
1階の寝室、フローリングにマットレスを直置きしている、冬になると床がとくに冷たく感じる——
こうした環境では、床断熱を併せて考えることが有効です。

  • マットレス下にコルクなどの断熱材を入れる
  • すのこやベッドフレームで空気層をつくる

こうした工夫は、寝床全体の冷えを抑えるための土台づくりになります。

ただし、体感温度を直接左右するのは、あくまで体に最も近い「背中側」。
床断熱とベッドパッドは、役割の異なる対策です。

  • 床断熱:床から伝わる冷気を抑え、寝床全体の冷えを軽減
  • ベッドパッド:背中側の体感温度と湿度を整える

状態に合わせて組み合わせることで、無理のない寒さ対策ができます。

今あるものでできる、静かな工夫

「寒さは感じているけれど、すぐに買い足すのは難しい」という方は、
使っていない毛布やタオルケットを一枚、下に敷くことをおすすめします。

それだけで背中から逃げる熱が抑えられ、体感温度が変わることがあります。
また、足元に湯たんぽを置くことも、血流を促し、全身を温めやすくする理にかなった方法です。

Staff’s Note

先日、お客さまから「電気湯たんぽ」は手軽で使いやすいと、教えていただきました。

昔ながらの湯たんぽの風情も好ましいですが、お手軽に使える電気湯たんぽも魅力的ですね。

あたたかさは、「重ねる」より「整える」

寒さを感じたとき、私たちはつい“足し算”で解決しようとします。
けれど本当に大切なのは、今ある熱を守り、活かすことです。

どこが冷えているのか。なぜ寒いのか。
その原因を見つめ、必要な場所に、必要なだけ手を入れることが、寒い夜を穏やかな時間に変えてくれます。

静かに整えた寝床で、冬の夜が、少しでも暖かいものになりますように。

よくあるご質問(FAQ)

電気毛布では代わりになりませんか?

一時的な寒さ対策としては有効ですが、使い方には注意が必要です。

電気毛布は、背中側を直接温めることができます。
一方で、睡眠中は本来、深部体温がゆるやかに下がることで眠りが深くなります。

長時間の使用は、蒸れや途中覚醒につながることもあるため、
使用する場合は、睡眠前にはスイッチを切るなど、補助的な使い方がおすすめです。

「下」を整えるだけで、本当に眠りは変わりますか?

一概には言えませんが、ご使用いただいたお客さまからは、
体感として変化を感じたという声をお寄せいただくことがあります。

例えば
・寝つきがよくなった
・明け方の冷えによる目覚めが減った
・夜中に無意識に力まなくなった
といったお声を頂戴することもあります。

寝具は、たくさん重ねることよりも、冷えの原因に合わせて整えることが重要です。

高反発マットレスと、羊毛ベッドパッドは何が違うのですか?

目的と得意分野が異なります。

高反発マットレスは、体圧分散や通気性、寝姿勢の安定を重視して設計されています。
一方、羊毛ベッドパッドは、背中側から逃げる熱や湿気を調整し、寝床内の温度と湿度を安定させることを得意としています。
どちらが優れている、というよりも、役割が異なる別のカテゴリーの寝具です。

寝姿勢を重視するのか、体感温度や湿度の安定を重視するのか。
ご自身の悩みや寝室環境に合わせて選ぶことが大切です。

もし両方をお使いになる場合は、
高反発素材の上に羊毛ベッドパッドを重ね、
それぞれの特長を活かす組み合わせとしてお使いいただく方法もあります。

羊毛ベッドパッドは、冬以外も使えますか?

はい、ご使用いただけます。
ただし、季節や体質によっては、他の素材のほうが快適に感じられる場合もございます。

羊毛は、湿気を調整しながら寝床の温度を安定させる素材です。
そのため、冬だけでなく、春や秋は特に快適に使いやすく、
夏でも冷房による冷え対策としてご使用いただけます。

一方で、真夏の高温多湿な環境や、暑がりの方の場合は、
リネンなど通気性に優れた素材のほうが、より心地よく眠れることもあります。

羊毛ベッドパッドは、取り扱いが難しいですか?洗えますか?

いいえ、基本的には難しくありません。
「洗いすぎず、湿気を溜めない」ことがポイントです。
羊毛は天然の繊維で、湿気を吸って放出する性質があります。
この性質こそが、快適な寝床環境を保つ力につながるのですが、
逆に言えば「湿気を溜めないこと」を意識するだけで、心地よさが長く保てます。

基本のお手入れは次のとおりです。
✔頻繁に洗う必要はありません
→ 羊毛は蒸れにくい天然素材なので、頻繁な洗濯は不要です。

✔ 陰干しで湿気を抜くことが一番大切です
→ 裏表を軽く入れ替えて、風通しの良い日陰で干すだけでOK
→ 直射日光は避けてください

✔ 汚れが気になる場合は、部分洗いか専門クリーニングを検討
→ 洗濯表示に従うか、信頼できるクリーニング店にご相談していただくのが安心です。
ベッテンスタジオ直営店および公式オンラインショップでは、羊毛ベッドパッドのクリーニングも承っておりますので、お手入れに不安がある場合もご相談いただけます。

羊毛は「洗う」よりも、整えることで力を発揮する寝具です。
決して扱いが難しい素材ではなく、少し気にかけるだけで、長くご愛用いただけます。

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