「SNOW FLEUR(スノーフルール)」開発ストーリー|白に宿る、静かなる陰影。
「寝具は、真っ白が落ち着きます」
長年、多くのお客様と向き合うなかで、何度となく耳にしてきた言葉です。
飾り気のない白。まっさらな白。
その一色がベッドに広がるだけで、空間が整い、心までも静かに落ち着いていく。私たちも、その白がもつ力を、これまでの経験からよく知っています。
けれど同時に、白を好まれる方ほど、ほんのわずかな違いや、ささやかな表情にも敏感であることを感じてきました。
「白の清潔感はそのままに、ほんの少しだけ、奥行きややわらかな華やぎがあったなら——」
そんな感覚に寄り添うかたちで生まれたのが、「SNOW FLEUR(スノーフルール)」シリーズです。
色を足さず、白を深くするという選択
SNOW FLEURの特徴は、色を使わないことにあります。真っ白なサテン地に、あえて同じ白の糸だけで刺繍を施しました。
色で印象を変えるのではなく、糸の重なりによって生まれる、光と影のわずかな差。その静かな変化が、白に奥行きを与えます。
主張するための装飾ではなく、寝室という空間に自然に溶け込む表情をつくること。
それが、このシリーズの出発点でした。

数多の試作の中から、選び抜かれた「ひとつの白」
白という限られた条件のなかで、私たちがモチーフの手がかりとしたのは、ヨーロッパのアンティークリネンに見られる、「白糸刺繍」や「カットワーク」の、慎ましくも凛とした佇まいでした。
それらは、装飾そのものを誇るためのものではありません。使われる時間や空間に、静かに寄り添うためにつくられてきた意匠です。
白の中に、心地よい秩序を与え、光によって、その表情がふっと立ち上がる——。
そのイメージを、長く使い続けられる寝具として形にするため、刺繍糸の太さや密度、陰影の出方を微細に変えながら、幾枚ものサンプルを製作しました。
その中で、スタッフ一同が満場一致で選び取ったのが、「白の静けさをそのまま立体にした」——そんな印象を与えてくれた、この一枚です。

ポルトガルの職人技が支える、繊細な表情
この繊細な意匠を形にしているのは、刺繍文化が深く根づくポルトガルの工場です。
修道院の手仕事をルーツに持つマデイラ刺繍など、長い歴史のなかで培われた審美眼と、現代の精密な技術が共存する土地で、SNOW FLEURは生まれます。
白は、丁寧に向き合うほどに難しさが浮かび上がる色。触れたときに、ほんのわずかに感じる凹凸。遠目には無地のようでいて、近づいたときに、ふと気づく奥行き。
そうした私たちの細かな要求を形にするには、職人たちの「手の感覚」が、必要不可欠でした。
SNOW FLEURの白は、彼らの真摯な積み重ねによって支えられています。
白を愛する方にこそ、手に取ってほしい一枚
レースや刺繍がお好みの方だけでなく、これまで白無地を選び続けてきた方にも、新しい白の楽しみ方としてお届けしたいシリーズです。
毎日の延長線上にある、控えめな贅沢。整えたベッドを眺めたときの、静かな満足感。
SNOW FLEURが目指したのは、そんな大人の感性に、そっと寄り添う一枚です。

SNOW FLEUR 掛けふとんカバー
(2026年2月22日 再入荷)

SNOW FLEUR ベッドスプレッド
(2026年2月22日 再入荷)
SNOW FLEURは、 写真ではどうしても伝えきれない表情を持つ生地でもあります。 陰影や立体感は、光の入り方によって印象が変わります。
レンズ越しでは捉えきれなかった、その細やかな表情を、ぜひ店頭でご確認いただければ幸いです。



